お金持ちだとか貧乏だとか、結婚しているかとか独身かだとか、恋人がいるとかいないとか、正社員だとかフリーターだとか、そんな単純なものさしで自分の幸せを語るような人間には私はなりたくない。
人の幸せなんて十人十色で何に幸せを感じて生きているかなんてその人の主観で決めればいいだけなのに、世間はすぐに安易なものさしでその人を測って他人同士を比べたがる。
そんな世の中に嫌気がさすし、私は私の幸せを感じて生きていけばいいと胸を張って言いたいが、かくいう私もそんな単純なものさしで自分の幸せを測り、勝手に他人と比べては落ち込んだりしている。
現在パートで生計を立てており、未婚のアラサー。うつ病を患い精神科に通う。上にあげたものさしで測れば底辺に近い。唯一、恋人と呼べる存在がいることが私の自尊心を保っている。
世間の単純なものさしで測れば私の幸せ度は底辺に近い存在かもしれないが、果たして私は幸せではないということなのだろうか、と考える。
朝日とともに散歩に出てセブンイレブンで買ったアイスカフェラテを片手に歩く住宅街にエモさを感じる私は幸せだし、怠惰にベッドの上でポテチなんか食べたりしながらゲームをする私も幸せだったりする。
今日食べたラーメンが美味しかったとか、そんな些細なことで幸せを感じられる私を幸せじゃないと言ったらいったい誰が幸せなんだろう。
人それぞれの幸せがあるのに、それを比べたがるから不幸が生まれる。
私は私の幸せがあって、あなたにはあなたの幸せがある。それは比べられるものではない。
だから、他人と比べたりなんかしないで自分の幸せを追求して楽しく生きればいいじゃないか。
みんな自分らしい幸せを感じて生きようぜ!
そう叫びながら、結婚して幸せになりてぇぇぇという矛盾を抱えながら私は生きている。